読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

YOLO! GOGOLOG!

YOU ONLY LIVE ONCE!〜午后ののびのび趣味ログ〜

『沈黙』原作読了!映画と比べてたら予告まで気になってしまった話。

映画 読書

こんにちは午后です。

今日は久しぶりに予定のない日でしたので
読書まっしぐらでした。

 

f:id:gogolog:20170209212314j:image

やっと読み終えました、遠藤周作の『沈黙』。

先月映画も公開されましたね。
f:id:gogolog:20170209212348j:image




先に映画を観て、
原作を読もう!と買って読み始め
びっくりしました。

映画はとても原作に忠実です。
細部の一件なんともない自然描写まで、マニアックなくらいの一致。
酷い拷問や背教を迫られるひとつひとつのステップでさえ、手抜きなしに、さらに煮詰めるようにして描かれている。
恐るべし、マーティン・スコセッシ

…というか、英語に翻訳して出版されたものが
とても正確、というかしっかりとしたものであったということなのかな…?

原作『沈黙』を読み始めたとき
あまりにも映画のシーンと小説の描写が被り、映像が文章より先をいってしまって
気づいたら流し読みを始めてしまってたくらい。
いかんいかん、とまた戻って言葉を咀嚼していこうとしても
映像と一致した瞬間、またさらーっと映画のワンシーンが舞い戻ってくる…。

仕方なく1週間くらい本を積んでました。

ようやくしっかり文章が味わえるようになって
遠藤周作さんの原作の力を感じました。
ただでさえ歴史を遡り、
迫害されたキリスト教
さらに厳しく扱われた司祭(パードレ)の苦悩を描くなんて
きっとすごい調査力と理解力と想像力の持ち主。

そして洗礼を受けていて
日本に住んでいたからこそ
"神の沈黙"について冷静に考察し描けたのかな。
キリスト教圏ではこの先もこんな話は生まれないのではないでしょうか。

それはきっとキチジローのような
同情できる、ある意味同情すべき"弱者"を
厳しく扱いつつ肯定的に出せるからなのかな。
映画でも原作でも、キチジローはキリスト教徒からもそれ以外の人からも(読む・観る人からも)邪魔な存在なんですけど
強さを持てないどうしょうもない弱い者が
一途に司祭にコンヒサンを求めてくる。
転んでも(=背教)変わらずに求めてくれる。
なぜなら司祭の背景にいる"神"を愛しているから…と。
信仰とは教会主体であると、暗に囁かれてる気がしました。
結局はロドリゴにはロドリゴの、キチジローにはキチジローの信ずるものがあり、
いかに己と神との間が誠実でしっかりした繋がりがあるかということなのかな〜、と思いました。


ところで、話は映画に戻り、脱線しますが、

『沈黙-サイレンス-』の日本の予告とアメリカの予告とふとしたことで見比べて観ました。

(日本版は前述。  ↓アメリカ版)

 

日本の予告は

すごくセリフを喋る、印象的な(特に日本の俳優が出てくる)シーンをたっぷり出す、ちゃんと俳優陣を紹介してる、ストーリーについてのナレーションやキャプションまである…

日本の予告ってそこまでするのね笑

 

アメリカ版は、

セリフは最初と真ん中と最後くらい、印象づけるシーンは最小限にしつつストーリーを匂わせてくる、情報は少ない、俳優の情報も3人のみ…

予告でセリフしゃべる日本人はイッセー尾形さんだけ、

あれだけ窪塚洋介さんがハリウッドデビューとか騒がれてたのに…アメリカ版はクールだな!

 

やっぱり、日本人は日本人から立場から映画を見るだろうし、話題性のために小松菜奈まで予告のキャプションに入れて、若い人にも観てもらおうとしたのかな。情報が多くなりすぎてごちゃごちゃして、逆に映画を見たときにネタバレされてる気分になる

(すっかり予告なんて真面目に見ることはなくなったけど)

 

アメリカの予告はセリフやストーリーの説明をできる限り伏せている分、予告からでも『沈黙』のテーマ性やスリリングがひしひしとわかる気がしました。だからこそ映画を見て、ちゃんと結末を知りたいと思えるのかも。

 

アカデミー賞には話題に上らなかった『沈黙-サイレンス-』、一体アメリカではどんな見方がされてるんだろう?

と気になったので試しに予告を比べて観ました。

 

いろいろ気になることが多くて、脱線してますけど、

原作と映画の最大の違いは結末のつけかた。

さらっというと

原作は静かに、穏やかに、淡々と結末を迎えます。

物語全体で語るべきことを語り尽くし、

余韻をもたせるという印象でしょうか。

 

映画は、過酷な弾圧の末、

背教し、穏やかな最期を迎えたと思いきや、

最後にぎゅーっと圧縮して

"神の沈黙"の精神的な答えがでる仕組みになってます。

さすがクライマックスまでドラマチック!

 

長く、余計な話が多かったですが…

原作と映画の比較以外にも

日本とアメリカの映画の見られかたについても

ちょっと気になるのでした。

 

では!

 

★生活ログ"午后のテーブル"↓

http://gogolog.hatenablog.com

 

にほんブログ村に参加しました☆

http://www.blogmura.com/

↑バナーの貼り付けかたはまだわからないので

こちらからよろしかったら!